seikox’s diary

掲示板 http://9205.teacup.com/seiko/bbs 島に売られ泳いで逃げてきた女の復讐戦。人権問題、性被害に関心ある方、参戦ください

第8章ショートの客を1日8人

f:id:mhonoo:20180610000616p:plain2、3日すると、私の中にも開き直りの気持ちが出てきた。逃げられないとわかった以上、ここで200万円分働くしかないんじゃないか。助けを呼ぶにも、島の中には公衆電話も見当たらないし、携帯なんて持ってない。あの親が捜索願いを出さない以上、私はここで体を売らざるをえないのだ。こうして私は物事を前向きに考えるように、いや、人生を達観するようになっていった。宴会は毎日のように行われた。相変わらずつれない態度で出続けた私だけど、1番若くそしてかわいい「自称」ものだから、必ず誰かに買われた。

が、のんびり客に付き合う私じゃない。2時間拘束のショートでも、私は部屋に入るやいなや着物を脱いで客の上にまたがり、15分ぐらいでイカせてしまい、すぐに宴会場に舞い戻って次の客を取る。どうせ男なんて1回イケば疲れてしまうんだから、誰も怒ったりはしない。ときどき宴会のない日にも、よその旅館からお呼びがかかり、男の部屋へ出向いた。やることはいつも一緒。またがって腰を振るだけだ。1日に8人の客を相手したこともある。15分で終われば、また次の15分。そしてまた。さすがにアソコがヒリヒリしたけど、早く島を出るにはペースアップしないとしょうがない。そのせいで他のバアさん連中の妬みがヒドかった。サッサと済ませて部屋を出てきたところを「あんたはなんで15分で出てくるの」と、背中を蹴飛ばされるなんてことはしょちゅうだった。「なによー」

「あんた、ショートは2時間の決まりでしょ」「そんなんお前に関係ないやろ。だいたいババアのくせに100万なんて生意気なんや」口なら年寄りに負けるはずがない。それに、女の子同士の喧嘩には女将さんが仲裁に入って、いつも若い私をかばってくれるから安心だった。ときどき高い物を買わせることを除けば優しい人だった。