魔界 湾岸編
昨日、今日。
東京に台風が来て、今朝がそのピーク。
・・・という予報だったけれど。
結果は単なる梅雨の感じ。
またもやはずれ。
昔はちゃんと台風の季節には、というか年に数回、暴風雨直撃で。
看板が飛んだり、川があふれたり、停電になったり。
けれど、もう十年以上、というか平成になって滅多に台風が来なくなった東京。
理由は知らないけれど、消えたり、コースが変わったり。
影響による雨はあるけれど、今回のように。
「だからなんだ、喜ばしいじやないか」と思われるかもしれませんが。
かつて湾岸はそのたび潮かぶってたわけで。
・・・家康が秀吉に飛ばされて以来、沼地だった江戸湾を埋め立て、開発してから、東京になっても地震は絶えず。
冷静に見れば人が住む環境じゃない東京湾岸。
白黒時代の映画はギャングや反社会勢力の対決、覚せい剤取引、北のスパイ上陸・・・の場所が東京湾岸沿いに決まってた。
なぜなら人がいないので。
年に何回かは津波が来て、定期的に地震で壊滅してるから、当人が経験してなくても親、爺さん婆さん世代から小田原沖震源の関東大震災、江戸が壊滅した東京湾岸が震源だった幕末の安政大地震・・・その他記録に残るまでもなかっただろう中規模地震の話、様子は先祖代々聞いてるわけで。
したがって誰も住もうとは思わないし、だから倉庫、港、魚市場位しかなかったというのが湾岸一帯史。
なのに。
久々に行ってみてびっくり、見て驚き。
高層ビル立ちまくり。
原因は表裏二つずつ考えられる。
「表・その1」。
前述の台風直撃がなくなっちゃったせい。
「その2」は、映画やドラマで「湾岸物語」みたいなのを見て地方の人たちがあこがれちゃったため。
「裏・其の一」。
清原容疑者が捕まって自宅に帰る段となり気ずいたが。
彼、港区に住んでいたという。
テレビ局、芸能人、上流階級の住居、そして大使館密集地。
明治開国以来、湾岸に外国の要人が住んだもんだから警備が厳重になった。
今も国会にしろ、首相官邸にしろ中央区、千代田区周辺、家康が来たときの「元祖江戸」に集中してるけれど、したがって警察車両、機動隊常駐地帯。
こいつは逆説的な現象だけれど、部外者侵入不可だからこそ、日本国が守ってるからこそ、外交官は日本的違法行為やりまくり。
準じて芸能人でも日本の要人でも外は公的、中は民間セキュリティが固い各マンション、物件、他人を寄せ付けず、やりたい放題。
だから清原っぽいプライバシー厳重管理したい人間には好都合。
これが物理的事情。
そして「裏・其の二」は。
「震源」=パワースポット。
東京湾に限らず、地上では活断層、海では海溝、と呼ばれる震源はエネルギーが他とは違うので、人々が集まってしまう性質があるという。
昔、川だったところ、現役の川、海溝、活断層が地震被害甚だしい箇所になるわけで、東京だと荒川沿い、立川活断層、東京湾岸が「三大危険地帯」とされてるけれど。
まともに考えればおかしいのだけれど。
数千万もかけて物件を買い、家族で住み込むのは筋が通らないのだけれど。
全人口の何パーセントかが安全性を考えるなら絶対住んじゃいけない地帯に突っ込んでってしまう所以が「魔界=逆パワースポット」にあり。
東京湾岸の場合、最弱最悪地帯なのに地価は多分国内最高。
最高の最低。陰陽合体。表裏一体。
世界的に見て、「やせた土地、危険地帯は先住民や差別された人たちが押し込められがち」に相場が決まってるのだが。日本は逆相。
「行きがち」というのか「住み負け」としようか。
高層ビルは耐震強度の点じゃ合格してるという。
なので倒れないだろう。
エレベーターは止まっても、電気、水は流れなくても。周辺は壊滅しても道は通れなくとも。
住まいはピサの斜塔状態になっても。
仕事の都合やら学校が近くにあるから数年間限定で、は仕方なし。
が。
家族丸ごと住みこんじゃうのは?
集団自殺願望?
「親子3代でディズニーへ」だって。一族滅亡路線?
ウォルト・ディズニーは太平洋戦争旗振り役、反日の急先鋒だったという。
戦中は外から、平和時は内から。大和民族滅亡作戦かよ。
それともネズミが海に、クジラが浜に打ち上げられるのと同様、日本人の一部が本能でパワースポット、震源に引っ張られるのか。
・・・以上の話、偏見、迷信、勝手な思い込み、でっちあげ、だと思いたい人。
「東京湾岸は安全性抜群、みんなの憧れ、地価が高いのは一番価値があるからだ」と信じてるあなた。
遠慮なしにお江戸ど真ん中、中央区資料館へ。
「なまず唄」も「安政大地震湾岸全滅の図」も公開されてるから。
中央区以外だって関東大震災関連情報は出まくり、あげまくりDEATH世∞
魔界は中にも淵にも湾岸にも。
管理人某 極北在