seikox’s diary

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第2章 17の春居酒屋で出会った男

f:id:mhonoo:20170224143536j:plainグレ始めたのはいつごろからだろう。父親が家を出て行き、母親が新しい男を連れ込み、そしてその男が私にまで手を出してきた、そんな出来事が立て続けに起きたのは、私が何才のときだったろう。中学時代にはすでに暴走族とも付き合いがあったしマトモじゃなかった。ただ、まだ人生に嫌気が差してはいなかったと思う。何をしようと親は心配なんてしてくれなかった。娘のことより自分たちのことに精一杯で、2週間ぐらい勝手に家を空けたときも、まったく何も言われなかった。

一緒に暮らしているという意識すら私にも親にもなかったのだろう。愛情のなんたるかもよくわからないまま、私はいろんな男と寝て警察のお世話になった。

そうだ、思い出した。あれは定時制高校2年の時だ。母親の作った新しい男が私を犯したのは。怖くて仕方がなかった。誰にも打ち明けられなかった。そして私は高校を辞めた。

無目的に毎日を過ごし、生きている意味すらよくわからないで、ときどき悪さを繰り返した。群れる仲間もいなかったから、いつも孤独だった。そんな折、17才の春。飲めないくせに喧嘩を楽しむためだけにいつも行っている地元の居酒屋で私は1人の男と出会う。

ねぇ、一緒に飲もうか

声をかけてきたのは、サザンの桑田によく似たヤサ男。タイプだ。ただ、格好がマズかった。ボロボロのジーンズをはき、シャツにも穴があいている。ねぇ、名前は?

聖子…男は三嶋と名乗った。口の上手い男だった。どうでもいいようなことを、ペラペラしゃべりながらも、お前の気持ちよくわかるわと、ときどき優しい言葉を口にする。

私より6才年上という年齢も、すでに不良化していた私に抵抗はない。慣れないお酒を飲み、誘われるままラブホテルへ。三嶋の上手なセックスに、私はトロけた。